発煙筒が迷惑なヨーロッパサッカー

発煙筒

ヨーロッパや南米のサッカーファンが、サッカーの日本人サポーターを見ると驚くことの一つに、応援マナーの良さが挙げられます。

たとえば、ヨーロッパでの試合(特にセリエA)では、よく発煙筒が炊かれます。スタジアム内で赤い炎とともに煙を吐いているのが発煙筒なのですが、選手にとってはかなり迷惑の代物で危険です。というのは、煙がグラウンド内に入るとボールが見えなくなりますし、場合によってはプレーを止めないといけないからです。テレビ中継でも、発煙筒の煙でグラウンドが見えなくなることが多々あります。入場セキュリティーに疑問が残ります。

日本のサポーターが発煙筒を炊くことはありません。もちろん、そもそも禁止されているからという理由も大きいですが、発煙筒を炊くと周りの観客にもプレーしている選手にも迷惑だからという気持ちもあるでしょう。

また、優勝が決まる試合で、興奮したファンが試合終了を待たずに集団でグラウンドに乱入したり、客席で殴り合いの喧嘩が始まるというのもヨーロッパや南米のサッカーシーンではよくありますが、日本ではほぼありません。そのため、日本のプロサッカーは女性や子供が安心して見られる世界でも珍しいリーグといわれています。